AS17677-刀: 和泉守藤原国貞

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)

銘: 和泉守藤原国貞

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 和泉守藤原国貞 としては 最上作作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:銀一重
刃長: 70.7 センチ
反り: 1 センチ
目釘穴: 2 個
元幅: 2.82センチ
先幅: 2.1 センチ
重ね: 0.62センチ
刀身重量: 730 グラム
時代: 江戸時代、寛文頃
体配:約9cmほどの擦り上げ区送があるが
茎を長くして戦いやすい体配に変えたと考えられます。
反りが浅く中切先で寬文新刀の体配をしている。
地鉄:小板目肌実に良く詰んだ大阪地金となる
刃紋:沸 出来、匂口、深々と付き互の目乱れに
丁子乱れとなり刃縁柔らかく刃中煙る朝霧のごとく。
帽子のたれて丸みを帯び焼き詰風となる。

特徴:約9センチほどの擦り上げ区送があるが銘は完全に残る
和泉守国貞(初代)は天正十七年(1589年)日州に
五郎右江衛門良光の長男として生まれ、上京して同郷の出身堀川国広の門人となる。
同門の先輩であった越後守国儔(くにとも)に学んだ。
元和六~七年(1620~1621年)には初代国助と前後して大阪に移り、
嫡子である井上真改をはじめとして多くの弟子を育てた。
元和九年(1623年)九月十五日に和泉守を受領。入道して道和と号す。
著名な刀工である井上真改の親に当たる為、「親国貞」ともいわれている。
慶安五年(1652年 九月十八日に承応に改元) 没。
江戸時代より大阪新刀の祖と称えられる。
本作は国貞の典型作で流石出来が優れた作品である。匂口の深い互の目に丁子乱れが深々と働きまさに傑作といって良い作品です。

拵:見事な拵えです。
鍔:円形の赤銅地に表裏に馬を2頭金無垢で高彫りする
縁:赤銅魚子地地に 金無垢で井戸の滑車と綱と水を入れる桶を金で彫る 頭:赤銅魚子地で武者2名を高彫し金と素銅、赤銅で色絵をほどこす。
鞘黒呂色鞘に家紋を金で色絵を施す。
鐺:鉄地で龍の図柄を高彫し金で色絵をほどこす。
目貫:土筆の図柄を高彫し金で色絵をほどこす。
笄:赤銅魚子地地に馬を曳く猿の図方を高彫りする。

葵美術より一言 井上真改の父親である国貞は親国貞として
数多くの作品を制作した。初代の河内守国助とは大阪で修行した事でかなり仲の良い者同士であったと考えられ作域も良く似た作
品を制作する。本作は9cm程摺上げられてはいるが完全に銘が残り鎬地は小板目肌に小杢目肌で地金が良く詰んで見事な小板目肌となり刃紋は匂口の深い互の目乱れとなり二代真改を思わせる見事な作品です。
作品は匂口の深い、井上真改の基礎となった見事な出来であります。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形


落札価格:¥1,250,000

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入札履歴

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最高入札者 : d.kagoshima1002

d.kagoshima1002
2020/12/27 (日) 09:50
¥1,250,000
オークション開始
2020/12/26 (土) 10:10

※ = 自動入札