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オークション開始
2020/12/15 (火) 10:10 |
※ = 自動入札
ご注文番号:AS20203
脇差(寸延び短刀):白鞘入り(第11回重要刀剣)
銘:無銘(伝 金重)
鞘書:第11回重要刀剣 濃州住金重 刃長壹尺一分 探山邊道識
生茎無銘也 同工は越前より 地に来住し兼氏と共に
正宗十哲に数えられ美濃伝の源流になりし鍛冶也
本作の地刃の出来は威風な彫りに野趣感ありて舟形の茎と
共に彼特有が顕然なる味わい深き有品也
刀工辞典:中古刀:上々作:美濃
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 最上作 としてはにランクされる作品です。
研磨済み 上々研磨
はばき:金着せ二重
刃長:1尺1分(30.6 センチ)
反り:1分(0.3センチ)
目釘穴:2個
元幅:2.82 センチ
先幅:センチ
重ね:0.45センチ
刀身重量:155 グラム
時代:南北朝時代 延文、貞治頃 1356年
体配:身幅がやや広く重ねの薄い南北朝時代の体配をした作品で
表裏に異風の密教の大檀具を彫る。
彫り物は巧みであり宗教上の儀式に使用されたと考えられます。
地鉄:板目肌良く練れて地錵が良く付き地景が入り、精良な地金となる。
刃紋:小湾にに互の目乱れ、尖り刃交じり飛焼が交じり、砂流し、金筋が働く。 匂口締まりごころに砂流し、金筋がかかり
所々匂口深く刃縁柔らかくなる。
特徴:金重は正宗十哲の一人に数えられ現存するのは初代金重いと鑑定される有銘の作はまれであり、
且つ年期入りの作品今まで現存しない。
時代的には体配からも南北朝時代に制作され鎌倉時代に遡る作品ありません。
本作に見る様に志津一派の作品とは異なり、その作風を異にしている。彫り物などもやや異父風であり、
恐らく密教の大檀具の一つである四方に樹てる柱ー四柱を表現したものと思われます。
道論不動信仰のシンボルである。
葵美術より一言:本作の刃紋は重要刀剣図譜に書かれた押し型とは大分異なり当社の押し型を参考にして頂きたい。
本作の刃紋は匂口が深く付き、一見するると長谷部の初期の作風に似ております。匂口が深く足、葉が働き刃縁が柔らかく付き
特に物打ち近辺からは更に一層匂口が深く
刃中、砂流し金筋が良く働く見事な作品です。
流石正宗十哲の金重で相州伝の妙味を遺憾なく発揮しております。
なおこの短刀は第11回の重要刀剣でかなり早く認定されております。是非この名品をお薦め致します。
第11回重要刀剣
葵美術評価鑑定書:全身押し形
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