AS20492 脇差:薩陽臣奧平元平造之

説明

ご注文番号:AS20492

脇差:白鞘入り(特別保存刀剣)(委託品)

銘:薩陽臣奧平元平造之
天明六年丙午(ひのえうま)八月日

新々刀:上々作:薩摩
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は薩陽臣奧元平としては上々作にランクされる作品です。
上研磨済み
はばき:金着一重
刃長:58.1センチ
反り:1.0センチ
目釘穴:1個
元幅:3.11センチ
先幅:2.62センチ
重ね:0.62センチ
時代:江戸時代後期天明 1786年
体配:身幅広く重ね厚くがっしりとした刀で切先大きく延びた体配の良い作品です。
地鉄:小板目肌実に良く詰んで地錵が付き細かな地景が入り黒味のする精良な地鉄となる。
刃紋:錵出来に匂口深く尖り互の目乱れを交えた互の目乱れとなり
刃中、砂流、金筋が良く働き、帽子同様な乱れ込んで匂口深く先は掃掛て返る

特徴:薩摩は島津家の庇護の元、多くの名工を輩出した。元平は薩摩新々刀前期を代表する刀工。
薩摩の藩工奥元直の子として延享元年(1744)に生まれた。
安永六年(1777)に父を亡くし家督を相続した。鍛刀は父に学び天明五年(1785)には
「薩藩臣奥元平」と銘を切ることを許された。寛政元年(1789)十二月に伯耆守正幸と同時に受領、
大和守を受領し寛政二年から「奥大和守平朝臣元平」と銘を切っている。
文政九年(1826)七月に八十三歳で没する。門人に角元興、名古屋の青木元長がいる。
二人の弟、元武、元安も優れた刀工で元平との合作銘の作品を残している。
江戸時代後期には幕府及び薩摩藩が武術を大いに奨励したこともあり、薩摩藩武道が隆盛した。
野太刀白顕流を命名した兼武の父が兼富(寛延元年、1748~寛政十年、1798)と言う
人物で有るが本作との関連は定かではない。
本作は身幅が広く重ねがっしりとした大切先の体配の良い作品で瑕欠点のない素晴らしい作品です。
地金の良さは薩摩独特であり匂口の深い互の目乱れは相州伝の特徴を良く表し古作、正宗を彷彿とさせます。

時代背景:天明6年田沼意次が失脚
天明6年最上徳内が千島を探検して得撫島に到着。
天明7年に松平定信が寛政の改革を行う(緊縮財政や風紀の取り締まり)が
あまり効果がなかったとされる。

保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形


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2020/12/10 (木) 16:13

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