AS20401-短刀:盛光(長船)

説明

短刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)
銘:盛光(長船) 
                                   
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は盛光(長船)としては上々にランクされる作品です。
研磨済み

はばき:金着と赤銅の二重はばき。
刃長:1尺0寸2分(30.9センチ)
反り:0.0センチ
目釘穴:2個
元幅:2.76センチ
重ね:0.63センチ
時代:室町時代初期応永の頃 1390年 約600年前
体配:表裏に棒樋を彫り身幅が広く重ね厚めのしっかりとした寸延び短刀。
短刀は摺上げられておりますが茎の下部に銘が盛光と残す。
地鉄:小板目肌に小杢目が良く混ざり地錵が厚く付き刃紋の上部に棒映りが現れる。
刃紋:小錵出来、匂口深く明るく冴えた直刃を綺麗に焼き上げる。
帽子:小丸に綺麗に返る。

特徴:備州長船盛光は師光の子で修理亮と称し、応永備前の筆頭で
その他に康光や師光が活躍する。その中でも盛光は特に有名で、
室町時代初期に活躍する所から応永備前と称されている。 
特に地金の良く練れた美しさは抜群で宝石を見る様な見事な地金を現出している。  
本作は地金が良く練れて地錵が良く付き地景が入り、棒映りがあらわれた見事な地鉄といえます。
刃紋は小錵出来、直刃に匂口深く付き明るく冴えた見事な直刃で一見すると
来国光とも思える作品です。

拵:歳上級の短刀拵え  葵の家紋の総金具
鍔:楕円形の厚手の赤銅魚魚子地に表に8個、裏には8個の家紋を高彫りし金の色絵をほどこす。
縁:赤銅魚魚子地に家紋を高彫りし金の色絵をほどこす。   頭:金色絵
鞘:金梨地に表に葵の家紋を金で描く
目貫:赤銅魚魚子地に葵の家紋を高彫りし金の色絵をほどこす。
小柄:赤銅魚魚子地に葵の家紋を高彫りし金の色絵をほどこす。
笄:赤銅魚魚子地に葵の家紋を高彫りし金の色絵をほどこす。

葵美術より一言:見事な一作短刀拵えに盛光の作品です。  
摺上げられておりますが茎の下部に銘を残し、地には良く練れた地金と
刃紋に沿った棒映りがあらわれ刃紋は来国光を思わせる様な匂口の深い
直刃で明るく冴えた刃紋で刃縁が柔らかく正に名品の一振りです。
拵えは葵の家紋を全てにわたり最高級の拵えと言えます。
ある大名家の作品とお聞きしておりますが正に素晴らしい名品の作品と言えます。

葵美術評価鑑定書
特別保存刀剣鑑定書
全身押し形


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2020/12/10 (木) 10:50

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