AS20377 刀:無銘(長船近景)

説明

ご注文番号:AS20377

刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)

銘:無銘(長船近景)

鞘書 田野辺先生 備前国長船近景
大摺上無銘也細身小切先で今なお腰反りの形状を呈し
乱れ映り鮮明なる小板目の肌合いに
直刃調に小丁字、小互の目乱れまじりの刃紋を焼き
逆足が入り匂口締まりごころに小錵付くなど
長光門人景光と相弟子なる同工の特色が見えた優品也
刃長貳尺五寸五分有し
探山識 花押

中古刀:上々作:良業物:備前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 無銘(長船近景)としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:金着せ一重
刃長:77.3センチ
反り:2.4 センチ
目釘穴: 1 個
元幅:2.75 センチ
先幅:1.66 センチ
重ね:0.68 センチ
刀身重量:705 グラム
時代:鎌倉時代元応 1319年 約700年前
体配:身幅、重ね尋常な反りが優美に付き
切先が伸び心となり鎌倉時代末期の体配を良く残しております。
地鉄:小板目肌に小杢目肌が交じり地錵が厚く付き
奇麗な地肌に鮮明な映りが現れる。
刃紋:ほぼ匂出来直刃基調に匂口の柔らかな足が入り
帽子、三作風に返る。

特徴:長光の門人である近景は鎌倉時代末期元応に活躍した刀工で
景光の作品の中には近景と全く同調の銘振りの物が有る。
両者の中は極めて密接であったと考えられる。
その作風は景光と近似する物であるが、仔細に鑑すれば
景光にみない程錵の強いもの、三作帽子が強く強調された物、
帽子の先端が尖りごころの作品があり個性を窺うことが出来る。

拵え:太刀拵え
鍔:赤銅地太刀鍔に葵紋を高彫りし金で色絵をほどこす。
縁頭:金具:赤銅地に葵紋を高彫りし金で色絵をほどこす。
目貫:赤銅地に葵紋を高彫りし金で色絵をほどこす。
鞘:梨地鞘に赤銅地に葵紋を金で描く。

葵美術より一言:長船長光の弟子である景光、近景が筆頭で
真長など当時の備前刀を最も代表する刀工群であります。
本作は田野辺先生の書かれた鞘書に記載されて
いるごとく今でも腰反りの形状を保持し奇麗な地金に
映りを出して得意の直刃出来に柔らかな小足が入り
穏やかな風情をした長寸の作品です。
是非お薦めしたい見事な作品です。 恐らく大名家に存在した作品と考えます。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形


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2020/12/04 (金) 11:51

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