AS19473-刀:靖徳

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(保存刀剣)

銘: 靖徳
昭和十年四月吉日

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は靖徳としては上作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:素銅一重
刃長: 66.4センチ
反り: 1.9センチ
目釘穴: 1 個
元幅: 2.78 センチ
先幅: 1.98センチ
重ね: 0.72 センチ
刀身重量: 665 グラム
時代:昭和10年 1935年
体配:長く生刃を残し身幅、重ね頃合いとなり
尋常反りやや深く体配の良い作品です。
地鉄:地錵が付き地景が入って精良な地鉄となる。
刃紋:小沸出来に丁子乱れに互の目乱れが混じり
匂口柔かく帽子のたれて丸く返る。

特徴:和八年七月、荒木貞夫陸軍大臣は有事に際した軍刀整備の為に刀工集団(財)日本刀鍛練会を東京九段の靖国神社境内に組織し
た。そして第二次世界対戦集結迄の十二年間に8100口に及ぶ日本刀と、その材料となる玉鋼50数トンを生産した。この刀工集
団により造刀された日本刀を「靖国刀」といい、それに従事した刀匠達を「靖国刀匠」と言う。(トム岸田「靖國刀匠」より)
靖国刀匠はこれまでの日本の歴史の中で、戦闘を目的として刀を作り続けた最後の刀工集団となった。本作はおそらく来国俊、国行
あたりを狙って作刀したものと思われる、地鉄の良さと、刃の中の微細な働きが見所の優れる刀となった。

拵:陸軍軍刀拵え
鍔は透かしが入り靖国刀は全てはこの鍔が使用されている
葵美術より一言:靖徳は昭和八年(1933)に日本刀鍛練会に入会した靖国刀匠である。広島県出身で本名を梶山徳太郎という。備前友
成五十八代孫横山祐義及び氏正と銘を切った父友平の門。靖徳も入会前は氏正と銘を切っていたが、入会と同時に刀匠銘靖徳を授
名。指導刀匠として活躍すると共に数々の奉納刀を含む約1,250口の刀を作刀した。日本刀鍛練会の指導者は鎌倉時代の長光・景光
の直丁字刃を作風の目標にしていたという。昭和十五年(1940)に退会帰郷。戦況の厳しい昭和十八年(1943)からは正宗と銘を切っ
た。昭和三十二年(1957)没。なお没年を昭和二十九年とする資料も有る。「靖国刀 伝統と美の極致」(トム岸田著 雄山閣出版株式会
社発行)81Pに、本作と良く似た靖徳の昭和十一年の作例が、研磨師三品謙次氏により写真と共に紹介されている。

保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形


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2020/11/29 (日) 12:59

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