AS20445-刀:荘司筑前大掾大慶藤直胤(花押)

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(第27回重要刀剣)(埼玉県重宝刀剣)

銘: 荘司筑前大掾大慶藤直胤(花押)
文政九年仲春

鞘書:人間国宝 本阿弥日州先生
荘司筑前大掾大慶藤直胤
生中心在銘文化九年
仲春年季 花押も入る
長サ二尺三寸九分余有之
昭和55歳 如月誌乃本阿弥日州

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は荘司筑前大掾大慶藤直胤としては最上作にランクされる作品です。
研磨済み 上々研済
はばき:金着二重
刃長:72.8センチ
反り:2.2センチ
目釘穴:1個
元幅:3.03センチ
先幅:2.02センチ
重ね:0.83センチ
刀身重量: 760グラム
時代:江戸時代末期 文政9年 千八百二十六年
体配:身幅、重ね尋常な反りが深くつき鋒が伸びごころとなり
体配の良い作品で表裏に棒樋を掻き流す。
地鉄:小板目肌よく練れて地沸が付き綺麗な地鉄となる。
刃紋:沸出来匂口の深い刃文に刃縁の柔らかな足が太く入り刃中、砂流、金筋が働き明るく冴えて出来が優れる。
帽子、乱れ込んで先小丸に返る。

特徴:直胤は安永七年羽州山形で生まれ荘司箕平衛と称し
大慶と称しました。水心子の弟子として
学び秋元侯に仕え文政四年に筑前大掾を受領し
嘉永元年に美濃守に転じ
安政4年5月27日79歳で亡くなる。
彼は三度の長旅に出て各地で鍛刀を行いそれぞれの地名の刻印があります。

拵:
鍔:円形の鉄鍔に葵の葉と思われる図柄を金で色絵を施し耳の周りも金で色絵を施す。
縁頭:赤銅魚子地に賢人と松の図柄を高彫し金で色絵をほどこす。
瑕欠点がなく状態が最上級といえます。
鞘:黒地に金で蒔絵風に描く豪華な鞘
目貫:目抜きの両面に人物を高彫し金で色絵をほどこす。

葵美術より一言:直胤は同郷に師匠である水心子の弟子となり大成しその技量は師を凌ぐと評されている。
彼は古刀の伝法を試みているがとりわけ備前伝、相州伝に優れこの刀は備前伝の作例であります。逆さがかる互の目と丁子交じりの刃文で鎌倉後期の長船あたりを狙っての作と考えられます。
帽子は乱れ込んで先尖りごころに返る 見事な作品です。直胤は各地を回り色々な刀工達と一緒に鍛錬を行い、技術の向上を図りその為、備前伝、相州伝、美濃伝、大和伝、山城伝の全てに秀でており特に備前伝相州伝は最も評価が高い。重要美術には確か備前伝で2本、相州伝では1本が認定されております。
極めて評価の高い刀工で素晴らしい作品と言えます
付属の拵えは豪華な作品で縁頭、目抜ともに瑕欠がございません。
お勧めできる最高級の作品を是非お求めください。

第27回重要刀剣
埼玉県重宝刀剣
葵美術評価鑑定書:全身押し形




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2020/11/20 (金) 11:43

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