AS20471-刀:浪速住月山雲竜子源貞一

説明

刀:白鞘入り、拵え付き (ご委託品)

銘:浪速住月山雲竜子源貞一 (刻印)
慶應元年八月日                                 

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 月山貞一 としては上々作にランクされる作品です。
研磨必要(代金は葵美術負担)

はばき:素銅地金色絵鎺
刃長:二尺三寸1分 70センチ
反り:3分 0.91センチ
目釘穴: 2 個
元幅: 3.235 センチ
先幅: 2.36 センチ
重ね: 0.74 センチ
刀身重量: 925 グラム
時代:江戸時代末期慶應元年 1865年
体配:身幅が広く重ね厚く反りやや浅く鋒が伸びてがっしりとした肉置きの良い作品です。
地鉄:小板目肌よく練れて地沸がつき綺麗な地肌となる。
刃紋:小沸出来丁子乱れに互の目乱れが混じり明るく冴えて帽子乱れ込んで先返る。

特徴:初代月山貞一は摂津の刀匠で本名は月山弥五郎。天保七年(1836)二月、江州須越村に生まれ、七歳にて月山貞吉の養子になり十一歳頃から修行を始め、二十歳頃には綾杉肌を習得していたと言われる。明治九年の廃刀令後も作刀ひとすじに進み、明治二十六年にはシカゴ万国博に刀を出品して受賞し、翌年明治天皇より作品お買い上げとなる。明治三十九年(1906)四月に帝室技芸員に任ぜられる。彫刻の名手としても有名。大正七年(1918)七月十一日八十四歳で没した。作刀は嘉永三年(1850)の十五歳から大正七年(1918)の没年までみられる。

拵:
鍔:楕円形の鉄鍔に龍の図柄を布目象嵌をほどこす
縁頭:鉄地に龍の図柄を金で描く
鞘:朱色石目地鞘
鐺:鉄地に龍の図柄を金で色絵をほどこす
目貫:赤銅地で虎の図柄を高彫りする

葵美術より一言:地鉄は小板目が良く詰み、無地風になって地沸が付いたものが多く、映りのあるものや柾目肌、綾杉肌などがある。彫物は最も得意とするところで梵字、剣、護摩箸、旗鉾、草の倶利伽羅など簡素なものから不動明王、梅龍、倶利伽羅龍、龍虎などの密彫にいたるまで画題も豊富である。貞勝の父としても知られる。
本作は江戸時代末期に制作された作品で、丁字乱を破綻なく焼き上げまとまりのある作風で出来優れる。

時代背景:慌ただしい幕末の時代

葵美術正真鑑定書
特別保存刀剣鑑定書
全身押し形


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2020/11/19 (木) 14:27

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