AS20404-脇差:無銘(一竿子忠綱)

説明

脇差:拵え入り(特別保存刀剣)(委託品)
銘:無銘(一竿子忠綱)

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 無銘(一竿子忠綱) としてはに上々作ランクされる作品です。
研磨済み
はばき:金着二重
刃長:57.9 センチ
反り: 2.0センチ
目釘穴:2個
元幅: 3.2センチ
先幅:2.52センチ
重ね: 0.7 センチ
刀身重量: 690 グラム
時代:江戸時代 元禄頃 1688年
体配:身幅が広く重ね厚く反りが深く付き
鋒が伸びた体配の良い作品。
地鉄:小板目肌よく詰んで地沸がつき綺麗な大阪地金となる。
鎬地:小板目肌に柾目が混じる。
刃紋:沸出刃区より直刃、その先濤乱刃、
大互の目乱れとなり匂口が深い
帽子沸出来、匂口深く丸く返る。刃中、金筋、足が入る。

特徴:本作は無名ながら刀剣博物館で一竿子忠綱と鑑定された作品です。
粟田口近江守忠綱は初代と二代があり、
2代は彫りの見事な作品を残している。
本作はその2代銘に当たりその初期の作品で
足長丁字乱れに砂流がよく入る出来を制作する。
その後一竿子忠綱と銘を切り刀身彫りの名人として名をなす。 
本作は2代忠綱の濤乱刃の見事な作品です。 
元禄2年より一竿子と称し彫りの名人として
又濤乱刃を焼くなど見事な作品を残す。 
これは元禄という時代背景があり華やかな刃紋と体配、
刀身に彫り物を行う様になり、
刀剣の需要が極めて少なくなった時代背景があるのです。
本作は刀身には彫り物はありませんが
濤乱刃を見事に焼いおります。

拵:
鍔:円形の鉄鍔に銀で覆輪を施し縄模様の線を入れる。
銘:喜多川作
縁頭:赤銅石目地に人物数人を高彫をし金で色絵をほどこす。
鞘:黒露色鞘に筋模様を入れる。
小尻:銀
目貫:赤銅地で鞭と指揮棒を高彫し金で色絵をほどこす。
小柄:赤銅魚子地で月の出る夜に琴を弾く女性の図柄を高彫し
金で色絵をほどこす。
小刀付き
笄:小柄には琴を弾く女性と笄にはそれを庭で聞き惚れる男性2人を
高彫し金で色絵を施す。

葵美術より一言:忠綱は足長丁子その他に濤乱刃を焼いたり
濃密な彫りを刀身に彫ったりします。
元禄という時代背景があり切れ味重視というよりは
派手な作品を求める平和な時代であったと言えます。
多くの刀工が匂口の深い濤乱刃、簾刃、一文字風の華やかな丁字乱れ、
匂口の深い直刃等が鎬を削って刀工同士が戦った時代とも云え、
その後江戸時代末期まで強い影響を与えたと考えられます。
見事な濤乱刃の激しく高低のある刃文に
砂流、金筋が働く傑作刀を是非ご紹介致します。
拵えは一作で小柄と笄が付いております。

時代背景:武士社会から庶民的な風潮な世界となり、平和な落ち着いた社会に移行する中で、刀剣需要が激減した為と刀剣を制作する刀工に生き残りの為に刃紋も華やかな濤乱刃を焼き刀身彫りを行う時代となった。

鞘の修理代金、柄糸作成代金を含みます。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形


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2020/10/22 (木) 11:35

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