AS20325 刀: 無銘(来国光)

説明

ご注文番号:AS20325

刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)

銘:無銘(来国光)

鞘書:人間国宝 本阿弥日洲 山城国来国光 
大摺上無銘 時代嘉暦頃 佳作也 
長:貳尺参寸壱分有之
昭和伍拾三歳 午 水無月(6月)記之 本阿弥日洲 花押

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は無銘(来国光)としては最上作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:金色絵一重ハバキ
刃長:69.69センチ
反り:1.4センチ
目釘穴: 4 個
元幅:3.0センチ
先幅:2.3センチ
重ね:0.65 センチ
刀身重量: 730グラム
時代:鎌倉時代 嘉暦 1326年
体配:大摺上無銘で身幅が広く重ね厚め
大切先となり反りが深く付いて同道とした作品です。
表に鎬地と平値に細い護摩箸を彫り、
裏には素剣と丸い彫りを4個彫る。
鎬地:板目肌に杢目肌が交じる。
地鉄:小板目肌に杢目肌が交じり地錵が良く付き
地景が入り映りが現れる。
刃紋:錵出来直刃、匂口の深い部分が所々混じり
小足が柔らかく入り、刃中、細かな砂流しに金筋が働く。
帽子:のたれて、先小丸に返り掃掛けごころとなる。

特徴:来国光は通説に来国俊の子と伝え、鎌倉時代末葉より南北朝期にかけて活躍しており、
現存する作刀に見る製作年紀の上限は鎌倉時代末期の嘉暦元年(1326)で、
下限は南北朝時代中期の観応二年(1351)に至っている。国光は伝統的な真の直刃の他、
直刃調に小互の目、小丁子を交えるもの、直刃に小乱れごころのあるもの、
湾れ調に互の目を交えるもの、互の目乱れの物が有るなど、作風が多岐に渡っており、
太刀、短刀の形態の多様さと相俟って来派中で最も作域の広い器用な刀工といえる。
亨保名物には「有楽来国光」、「後藤来国光」、「池田来国光」、「新身来国光」、「塩川来国光」など
五振りの来国光がある。また、「亘理(わたり)来国光」はもと奥州伊達家の重臣であった
亘理兵庫頭入道安斎の遺物で、伊達家に献上され伊達正宗が登城の際の差料とするなど、
当時から極めて評価の高い名工の一人であった。

拵:
鍔:赤銅地 魚子仕立てに耳を金覆輪を施し表裏の4匹の獅子の図柄を高彫りし、金色絵をほどこす。
縁頭:赤銅地 魚子仕立てに獅子の図柄を高彫りし、金色絵をほどこす。
鞘:印籠刻み風の状態の良い鞘
目貫:獅子の図柄を高彫りし、金色絵をほどこす。 (金無垢ともおもわれる)

葵美術より一言無銘極めですが山城国来国光の最高傑作の作品で
令和2年6月25日に初めて審査に出し特別保存刀剣に合格した作品です。
したがって重要審査には出していない事になります。
身幅が広く重ねもしっかりとし、反りが深く大切先の姿の良い作品で
表裏に簡単な彫りがあり、鎬地も荒れはなく、
小板目に小杢目肌が良くでており鎌倉時代の肌目となっております。
人間国宝であられた本阿弥日洲先生が来国光と鑑定され刀剣博物館においても同様な判断をしております、
拵えも見事な鞘と小道具は獅子の図柄で統一した一作拵えです。
是非御家族の宝物としてお薦め致します。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形


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オークション開始
2020/10/20 (火) 10:53

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