AS15396-十文字槍：美濃守藤原政常(二代政常)（相模守）

十文字槍：白鞘入り(保存刀剣)
銘：　美濃守藤原政常(二代政常)（相模守）　　

新刀：上作：業物：尾張
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 美濃守藤原政常としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
刃長: 27.7 センチ
反り: 0 センチ
目釘穴:1個
刀身重量:480グラム
時代：江戸時代初期
体配：十文字槍
地鉄：小板目はだ実に良く詰んで地錵が良く付き奇麗な地金となる。
刃紋：錵出来直刃に小足に葉が良く働き、刃中、砂流し。金筋が見てとれる。
帽子：錵出来やや匂口の深い丸い刃となる。

葵美術より一言:初代の政常は濃州納士の産で初名を兼常と称し
後に福島正則に抱えられて政常と改める。慶長12年隠居して
その子に業を譲が二代政常は急死した為、再び鍛刀を行い
元和5年2月18日84歳の高齢を以て没す。
初代政常の養子と成った政常は3代目となるが、実際は二代政常といって良い。
銘振りは初代の銘に酷似し槍、薙刀、短刀の制作が多い。
本作の十文字槍はやや大振りであり、地金は良く詰んで無瑕、無欠点であり
流石2代政常に面目躍如である。是非お薦めしたい作品です。

鞘：青貝散らし鞘
全長:88cm

保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書：全身押し形