AS24510 刀:肥前国近江大掾藤原忠廣(二代)(特別保存刀剣)(刀苑社鑑定書)

説明

刀:白鞘入り(特別保存刀剣)(刀苑社鑑定書)

銘:肥前国近江大掾藤原忠廣(二代)

新刀:大業物:上々作:肥前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は肥前国近江大掾藤原忠廣(二代)としては上々作 にランクされる作品です。
研磨済み
鎺:銀着せ一重(市松模様柄)
刃長:70.0 センチ
反り:1.7センチ
目釘穴:2個
元幅:3.11センチ
先幅1.93センチ
重ね:0.69センチ
刀剣重量:740グラム
時代:江戸時代寛文の頃
体配:身幅やや広く重ね厚く反りが深く付き
帽子ののび太体配の良い作品。なかご尻が少し詰めているのが惜しまれるが、上部は詰めてはいないので問題はありません。
地鉄:小板目肌よく練れて精良な地鉄となる。
刃紋:沸出来直刃、匂口が深くつき精良な刃紋となる。
帽子匂口が深くつき、帽子丸く返る。

特徴:この作品は江戸時代寛永頃の作品で初代がなくなり2代が橋本家を継いだ時代の作品で彼の弟子となった刀工達の優れた技を使い製作したと考えられます。本作は一見すると古刀の作品を見るごとく,出来が良く地鉄の良さがよく見て取れます。新左衞門尉と称し寛永9年に父が他界したのちに忠広を襲名し近江大掾を受領した(19歳/寛永18年)。

葵美術より一言:肥前刀の近江大掾は地鉄の美しさと匂口の深い直刃波紋。あるいは頭の上部を揃えた互の目乱れとなり、その美しさは地肌の綺麗な地鉄とともに抜群の美しさとなります。この地鉄の美しさは鍋島藩の地鉄を製作して自分たちの品物として他国へ漏らさないという強い掟があったと思うのです。この約束は江戸時代後期まで続き最後の忠吉に至るまで続いたのです。したがって肥前肌はどの刀工もできなかったのです。例えば豊後には初期かなり上手な刀工がおりましたがこの刀の地鉄は残念ながらできませんでした。 それほど肥前刀は秘密裏に鉄を製作していたのであろうと考えるのです。

時代背景:時代は寛永頃になると世の中は落ち着きましたが刀工達は品物を販売するためにかなり厳しい状況であったと思われます。  裁断銘を入れたり刀身に彫りを入れたり、濤乱刃など派手な作品を製作したり考えつくあらゆる方法が作られたと思います。寛永9年に父が亡くなると19歳で襲名し、寛永18年に近江大掾を受領、そして元禄6年5月28日80歳の高齢で亡くなるまで60年の長期年齢まで製作を続けました。

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2024/09/25 (水) 10:56

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