AS23845 刀:藤原正弘(大隅掾)(特別保存刀剣)

説明

刀:白鞘入り(特別保存刀剣)
銘:藤原正弘(大隅掾)

新刀: 上々作: 山城
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は藤原正弘としては上々作にランクされる作品です。

登録証番号:岡山県10181号
交付年月日:昭和26年5月17日

鎺:金着二重
刃長:二尺三寸4分(70.9cm)
反り:三分(0.9cm)
目釘穴:1個
元幅:2.9cm
先幅:2.2cm
重ね:0.6cm
刀剣重量:705グラム

時代:江戸時代慶長頃
体配:身幅広く重ね厚く反りが浅くつく。
地鉄:小板目良く詰んで練れて肌立ち、肌目がよくみて取れる。
刃紋:沸出来匂口深い直刃にのたれが混じり帽子丸みを帯びて掃掛ける。

特徴:
大隅掾正弘は日州飫肥の出身で、堀川国広の甥または門人とされる。作風が国広に似ており、作刀数が少ないことから、国広の代作を行なっていたのではないかとも言われている。地沸が立つ所謂堀川肌が見られ、刃紋は互の目乱れで沈みごころとなり、刃中、二重刃と小足、葉そして砂流、金筋がかかる。銘字のみならず茎、地鉄、刃紋も国広と似ている。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形