AS23143 脇差：和泉守藤原国貞（年代慶安頃）（特別保存刀剣）

ご注文番号：AS23143
脇差：白鞘入り、拵え付き（特別保存刀剣）

銘:和泉守藤原国貞（年代慶安頃）

新刀:上々作:大業物:摂津

鞘書き:真改国貞 慶安頃 刃長一尺四寸八分半昭和葵亥年葉月 薫山誌

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は としては 上々作 にランクされる作品です。
研磨済み
はばき：金着一重はばき
刃長:45.0センチ
反り:0.8センチ
目釘穴:1個
元幅:3.08センチ
先幅:2.13センチ
重ね:0.65 センチ
刀剣重量:450 グラム
時代江戸時代寛永頃
体配身幅がやや広く重ね厚く反り適度につき、切先ややのびた体配の良い作品
地鉄:小板目肌実に良く詰んで肌目が板目。杢目とよくみて取れる
刃紋:鎺元から直刃刃紋その先丸みのある互の目乱れたなり匂口が深く帽子丸く返る。

特徴:本作は真改国貞といわれる様に井上真改の代作でさすが親国貞より上手な作品です。鞘書きにある通り本作は2代井上真改が親に変わって製作した出来の優れた作品です。薫山博士が記載しております。

拵:
鍔:赤銅魚子地に波と水車その上には木の実を高彫し金で色絵をほどこす
裏にはさらにウサギを高彫し金で色絵をほどこす
縁頭:赤銅魚子地に波とウサギを高彫し金で色絵をほどこす
鞘:
目貫:赤銅地にウサギを高彫し金で色絵をほどこす
小柄:赤銅魚子地に波とウサギ、遠方には月を高彫し金で色絵をほどこす。おそらく因幡の白兎の物語であろうか全ての小道具にウサギを高彫りしております。

葵美術より一言この作品は真改国貞といって2代の井上真改が父親の体調の悪さを考えて代わりに代作をした作品です。作品は親国貞に似ておりますが井上真改の片鱗をのぞかせております。またこの作品には薫山博士の鞘書きが記載されておりその格調を感じさせます。この鞘書きによりますと慶安頃と記載されております。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形 鶴田文佳