AS22427 刀: 石堂運寿是一精鍛作之(特別保存刀剣)

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)
銘:石堂運寿是一精鍛作之
安政三年八月日
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は石堂運寿是一としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み

鎺:赤銅一重鎺
刃長:2尺4寸6分(74.6cm)
反り:7分 (2.1cm)
目釘穴:1個
元幅:3.1cm
先幅:2.1cm
重ね:0.7cm
刀剣重量:800g

時代:江戸時代安政3年(1856)
体配:長寸で反りが深く切先がややのびた体配の良い刀に、左右に茎に至るまで棒樋を掻き通す。
地鉄:小板目肌良く練れて地沸が付き綺麗な地肌となる。
刃紋:沸出来、丁子乱れ足良く入り、刃中砂流、金筋が働く。帽子は乱れこむ。

特徴:藤原是一は米沢の刀工で、叔父の加藤綱俊に学び、江戸に出て6代重二郎是一の没後に家を継いで7代目となった。是一の系統では最も技量の優れた刀工と評価が高い。天保14年(1843)9月浜御殿にて鍛刀した功績で生涯五人持を賜わり、葵の紋を茎に切ることが許された。明治初年(1867)には高橋長信らと共に新政府の召に応じた。明治24年(1891)75歳で死去した。門人には松軒元興、勝村徳勝などがいる。相州伝と備前伝のかかった相伝備前が得意で、技量の高さには定評がある。

拵:
鍔:赤銅地円形の鍔
縁頭:赤銅魚子地に牡丹の図型を高彫し銀で色絵をほどこす。
鞘:黒蝋色鞘
目貫:赤銅地で花の図柄を高彫りする。

葵美術より一言:7代目石堂運寿是一は新々刀の中で相伝備前に卓越した技量を誇り、その刃中の煙る様な匂口の深い様子は美しいな景色のようで、他の追随を許さない。本作は丁字乱れの強い作品で匂口がやや深く独特な雰囲気を醸し出している。通常のがっしりとした作品とは異なり、応永備前なかでも盛光を写した本作は優しさを感じさせます。地金、キャンバスに描いたような刃紋、乱れ込んだ帽子は見事です。茎の化粧鑢目の仕立に至る細部までもすっきりとしていて美しいです。新々刀上々作に指定された刀工による瑕欠点のない作品です。おすすめいたします。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形 鶴田文佳

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2023/08/17 (木) 10:15

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