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このオークションは終了しました。
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オークション開始
2023/05/27 (土) 10:30 |
※ = 自動入札
刀:白鞘入り(第67回重要刀剣)
銘:無銘(片山一文字)
替え鞘鞘書き:長さ二尺三寸6分 吉岡一文字 代金 十三枚
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は片山一文字としては最上作にランクされる作品です。
研磨済み
鎺:金着二重はばきに金の家紋を彫る
刃長:71.3センチ
反り:2.4センチ
目釘穴:2個
元幅:2.98センチ
先幅:1.98センチ
重ね:0.58センチ
刀剣重量:690グラム
体配:大擦上無銘で反りと身幅があり、切先もやや伸び心となる。とても綺麗です。
地鉄:小板目肌の杢目肌に地沸、大板目肌に地景が混じり、そこに映りが現れる。
刃紋:ほぼ匂出来丁子乱れに互の目が混じり、逆さ丁子が入り、匂口が柔らかく、足がよく入る。棟の指し裏30cmの部分に誉瑕がある。
時代:鎌倉時代末期
特徴:片山一文字派は福岡一文字派の則房が福岡から片山に移住したためにこう呼ばれる。片山は備前か備中だと言われている。則房の銘には数種の書体が見られ、作風も幅があるところから数代存在すると言われている。則房は地鉄が強くさえて丁子乱れが助真、吉房などに比べて幾分小模様となり刃中の足が細かい。
葵美術より一言:この作品には鎬地に樋が無いため、鎬地の地鉄までよく鑑賞する事ができます。映りが良く現れ、逆さ風の丁子刃が働き足がよく入るさまは、片山というよりは替え鞘に書かれている通り吉岡一文字に似ていると感じましたが、刀剣博物館では片山一文字として重要刀剣に合格しました。最上研磨がほどこされたのだろうと思われ、地鉄は美しく、刃紋の働きがよく引き出されています。片山一文字の活躍した時代は鎌倉時代末期から室町時代初期といわれています。本作は鎌倉時代末期の作品だと思われます。
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