AS22017 無銘(海部氏吉)(保存刀剣)

説明

脇差:白鞘入り、拵え付き(保存刀剣)
銘:無銘(海部氏吉)

新刀:阿波
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は海部氏吉としては上作にランクされる作品です。
研磨済み

鎺:金着素銅二重鎺
刃長:54.5センチ
反り:1.4センチ
目釘穴:3個
元幅:2.84センチ
先幅:1.15センチ
重ね:0.66センチ
刀剣重量:470グラム
体配:大擦上無銘で身幅、重ね頃合いとなり反りのある中切先の作品で、室町時代明応頃の作品と思われる。
地鉄:板目が詰んで精良な地鉄となる。
刃紋:沸出来直刃に小足があ良く働き刃中にさらに直刃にのたれが混じる、帽子一枚風に反りが長い

時代:室町時代明応の頃(1492-1501)
特徴:海部一派は瀬戸内海で海賊のような仕事をしていたとされ、あまり評価の高い刀工ではなかったと言われています。氏吉は応永頃より天正頃まで続く刀工群であり、なかなか上手な刀工であります。室町末期には刀の上部に銘を入れる独特な刀工でありました。このような精良な地鉄をみるとこれが海部氏吉かと驚いてしまう出来です。

拵:
鍔:木瓜型鉄鍔に龍と雲を銀で描いた作品で耳を少し立ち上げる。
縁頭:真鍮地に花の紋様を高彫し金で色絵をほどこす。
鞘:黒蝋色鞘
目貫:赤銅で馬の図柄を高彫りする。
小柄:赤銅魚子地に龍を高彫し金で色絵をほどこす。(一部欠落)
笄:赤銅魚子地に龍の図柄を高彫し金で色絵をほどこす。
小刀:菊紋枝菊 日本鍛治宗匠 伊賀守金道作 と銘がある。

葵美術より一言:一般的に海部刀の評価自体はあまり芳しくないですが、中には相当出来の良い作品があり、本作も地景が入り肌目が良くみて取れる作品です。鎬地には柾目が強く働き、荒れた感じを受けるかもしれません。

保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形 鶴田文佳


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2023/05/27 (土) 09:29

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