AS22668 短刀:無銘(長谷部)(特別保存刀剣)

ご注文番号：AS22668
短刀:白鞘入り(特別保存刀剣)

銘: 無銘(長谷部)

中古刀:上々作:山城
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 無銘(長谷部) としては 上々作にランクされる作品です。
研磨済み
大名登録
登録証番号:高知県1596号
交付年月日:昭和26年5月29日
鎺:金着二重はばき
刃長:九寸(27.27センチ)
反り:1分(0.30センチ)
目釘穴:2個
元幅:2.55センチ
重ね:0.45センチ
刀剣重量:140グラム
時代:南北朝時代 貞和
体配:身幅・重ね尋常で反りの浅い短刀
地鉄:板目肌良く練れて地沸が付き綺麗な地鉄となる。
刃紋:沸出来皆焼できの作品で柔らかな刃紋となり皆焼が良く働き砂流、金筋が働く、帽子乱れ込んで変化に富む。

特徴:相州の秋広と広光と時を同じくして華やかな皆焼刃の作風を見せたのが山城の長谷部一派で、その代表格が長谷部国重と長谷部国信であります。 相州の皆焼刃は刃どりが互の目と丁子刃を主体として帽子が突き上げて尖りごころに変ずるのに対して長谷部はのたれに互の目を交えた刃紋を基調として帽子が大きく丸く返り、且つ目立って長く焼き下げるのが特色である。また長谷部の鍛えは相州にはない柾目を持つ。

拵え：
鞘：笛巻き鞘
小柄：赤銅魚子地に三つ巴を３つ高彫り、金色絵を施す。
小刀：丹波守吉道と銘がある
笄：竹に漆を塗る。家紋を２つ施す。
目貫：鎧の袖を容彫る。
頭・鯉口：角に家紋をほどこす

葵美術より一言:皆焼の作品は長谷部一派の得意とするもので長谷部国重と長谷部国信では作風が異なります。特に刃紋が鎬地近辺に近づく傾向があります。本作は長谷部国重だと考えられます。柔らかい皆焼の刃紋は美しく是非お勧めしたい作品です。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形 鶴田文佳