AS22505 脇差:康継以南蛮鉄(江戸三代)(保存刀剣)

ご注文番号：AS22505
脇差:白鞘入り(保存刀剣)

銘:康継以南蛮鉄(江戸三代)
(葵紋)於武州江戸作之

新刀:上作:武蔵
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は としては 上々作 にランクされる作品です。
研磨済み
鎺:金着二重鎺
刃長:47.0センチ
反り:1.1センチ
目釘穴:1個
元幅:2.96センチ
先幅:2.03センチ
重ね:1.1センチ
刀剣重量:490グラム
時代:江戸時代 寬文
体配:身幅が広く重ね厚く反りが尋常で鋒やや長めの作品
地鉄:小板目肌良く練れて地鉄が良く見えて肌目の強い地鉄となる。
刃紋:沸出来互の目乱れ匂口やや深く刃紋が互の目乱れが続く帽子丸く返り焼き下げる。

特徴:三代康継は江戸と越前に別れて鍛えた。江戸三代康継は2代の嫡子で右馬助、のちに市之丞となる。2代が亡くなると相続問題がおこり、嫡子右馬助を江戸3代にして、二代の弟四郎右衛門を越前3代康継とした。天和3年正月に亡くなる。江戸において多くの
刀工と接触した為かなり見事な作品を製作する様になったといわれている。

葵美術より一言:本作の銘は大変珍しい切られ方です。いままで表裏に葵紋が彫られたものは見たことがありません。この銘が切られた明確な時期まではわかりませんので、完成と共に彫られたのかそれよりも後に彫られたのかは不明です。刃紋は匂口の深い互の目乱れで康継3代としては大変珍しい刃紋であります。 おそらく江戸において多くの刀工たちとの交流があり、影響を受けていたことが窺えます。とても珍しい一作を是非ともお勧めいたします。

保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形 鶴田文佳