AS22121 太刀:明治三十七年二月日大阪住月山貞一精之(特別保存刀剣)

説明

ご注文番号:AS22121

太刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)

銘:明治三十七年二月日大阪住月山貞一精之
応田口君之嘱

新新刀:上々作:摂津
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 大阪住月山貞一 としては上々作 にランクされる作品です。
研磨済み
鎺:銀一重
刃長:68.2センチ
反り:1.7センチ
目釘穴:1個
元幅:2.78センチ
先幅:2.06センチ
重ね:0.62センチ
刀剣重量:590グラム
時代:明治37年2月
体配:身幅が尋常で左右に樋を彫り反りやや深く付き切先の伸びた体配の綺麗な姿をした
太刀
地鉄:小板目肌良く練れて綺麗な地肌となる
刃紋:小沸出来丁子乱れに呉の目乱れが混じり刃中砂流、金筋が働く。帽子大きく、小丸に返る

特徴:月山源貞一は貞吉の養子で弥五郎と称し、月山は建久頃(平安時代後期)に
出羽国月山の霊場に住んだ鬼王丸を祖とすると云われる。以来、月山のふもとでは刀鍛冶が栄え、
その後、月山銘は室町時代後期にかけ全国に広まり、この刀工集団を「月山鍛冶」と言う、
室町時代後期までの作品を「古月山」と呼ぶ。その後、江戸時代後期に、
一門の弥八郎貞吉(月山貞吉)は大阪に移住しその養子の弥五郎貞一(初代貞一)は
月山に特徴的な「綾杉肌」を復元して、明治三十九年には帝室技芸員に任命され、宮内省御用刀匠となる、
特に彫物の名手としても有名で、また、五ヶ伝を上手に使い分ける器用な鍛冶で、
幕末から廃刀令後の明治時代にかけての刀匠には不遇な時代に一人奮起した、名実共に一時代を築いた
巨匠です。初代貞一の子が月山貞勝(皇室御用刀匠)で孫の月山貞一(二代貞一)は
昭和46年人間国宝と名人を輩出し、現代の月山貞利も(無形文化財、全日本刀匠会会長)です。

拵:陸軍軍刀拵え 尉官

帝室技芸員とは:
明治23年(1890年)から終戦直後まで宮内省によって運営されていた、
美術・工芸作家の保護と制作の奨励を目的とした顕彰制度である。
刀工や画家、彫刻家、金工や陶工、漆工といった諸工芸作家に加えて、
写真家なども認定されている。明治23年の制定から、戦後、制度が廃止されるまで、
最後の任命は昭和19年(1944)、日本画家、工芸家を中心に洋画家、彫刻家などの各部門から合計
79名が任命されています。 戦後、新たな制度として生まれた重要無形文化財保持者(人間国宝)は、
芸能を除いた工芸の部門だけで百数十名(現在まで約 50年間通算)に達しています。

葵美術より一言:本作は月山貞一の明治37年の作品であります。刃紋は青江を思わせる作品で逆さ丁子が美しく
足も良く働いております。平家重代の小烏丸を模した元帥刀を考案したのは貞一であり、
陸軍大学校の成績優等者に卒業時下賜される恩賜の軍刀も作刀し
た。初代貞一以降も、月山家は、大正天皇即位礼の佩用太刀や昭和天皇の立太子礼佩用太刀等、
天皇家や皇族の守り刀などにも携わった。本作の軍刀は陸軍の軍刀であり家で保有していた作品を
息子は陸軍士官学校を卒業し任官する為家で軍刀にあわせて手渡した作品であると考えます。
月山貞一の出来の素晴らしい作品を是非お求めください。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形 鶴田文佳



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2022/11/18 (金) 10:32

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