AS22320 刀:無銘(中島来)(第64回重要刀剣)

説明

ご注文番号:AS22320
刀:白鞘入り(第64回重要刀剣)

銘:無銘(中島来)  
 大脇毛一度二ツ胴両度(金象嵌銘)
  
鞘書: 第64回重要刀剣指定
接州中島来 大擦上無銘也 来国俊門の国長は
後に摂津中島に移住し鍛刀したことに因り中島来と呼称さる。
本刀は幅広く大切先の強い姿を呈して地沸を敷き
板目肌積んで肌合いに直刃に
小互の目、古丁子交じる刃紋を焼き
足、葉繁く小沸つき丸くなを長く返り
帽子を示すなど同工の特色が明るく優品なり
長さ二尺三寸二分
探山 花押     
                      
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 無銘(中島来) としては 最上作 にランクされる作品です。
研磨済み
鎺:金着一重
刃長:70.4センチ
反り:0.9センチ
目釘穴:3内2個埋め個
元幅:3.09センチ
先幅:2.29センチ
重ね:0.64センチ
刀剣重量 755 グラム
時代:南北朝時代
体配:大擦上無銘で身幅、重ね尋常な反りが少なく切先ののびた体配の良い作品です。古刀では極めて稀な大脇毛一度二ツ胴両度(金象嵌銘)が見て取れる。
地鉄:小板目肌良く練れて微かに映りが現れ綺麗な地鉄となる。
刃紋:直刃、基調となり互の目乱れが大く足、葉良く働き砂流、金筋が細かく働く。 帽子乱れ込んで丸く     返る。

特徴:本作は中島来と無銘極めで重要刀剣に指定された作品です。反りがやや浅く切先が伸びて南北朝時代の体配 をのこした見事な作品で元々来国俊の門人であった、 摂津の中島で制作したので中島来と呼称されている地鉄も来一派の作風で積んだ小板目肌に淡い写りが現れております。 作は来国光に似ております。

葵美術より一言:茎には大脇毛一度二つ胴両度っと裁断銘があります。 ご存知の様に古刀で裁断銘はほとんどありません。私見ですが裁断銘が始まったのは江戸時代の国内では安全な世界となり急激に日本刀の販売が落ち込んでいた時期になんとか日本刀を売るためにに刀身に濃密な彫りをいれたり裁断銘を入れて切れ味を入れる習慣が出てきたのです。 したがって本作は江戸時代になってから裁断銘を入れたと考えるのです。今までに古刀の裁断銘は2本ほどしか見ておりませんので大変珍しい作品と考えます。茎の上部に金粉目らしき物が左右にあったと考えられます。64回目の重要刀剣でしっかりとした作品です。是非お求めになる事をお勧め致します。田野辺先生の鞘書も大変貴重であります。

第64回重要刀剣 
葵美術評価鑑定書  
全身押し形 鶴田文佳




落札価格:¥3,000,000

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最高入札者 :

2022/09/27 (火) 07:08
¥3,000,000
オークション開始
2022/09/20 (火) 11:47

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