AS22130-刀: 無銘（千手院）

刀：白鞘入り、拵え付き（特別保存刀剣）
銘: 無銘（千手院）
　　　　　　　　
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は無銘（千手院）としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
鎺：金着二重

刃長:67.0センチ
反り:1.6センチ
目釘穴:1個
元幅:2.82センチ
重ね:0.62センチ
刀剣重量:655グラム

時代：鎌倉時代初期頃
体配：長巻き風だが元々鎬があり時代が上がりそうな印象を受ける
地鉄：板目肌に杢目が混じり地沸がよく練れて映りが現れる。
刃紋：一見すると一文字を思わせる作品です。手前の丁子乱れと互の目乱れは一文字を彷彿とさせ、中程はやや低く、物打ちから先は激しい丁子乱れに互の目が混じり金筋が働く

特徴：奈良の若草山の千住谷付近にあった僧院に属した刀工軍で、大和五派では最も発祥が古いことがわかっている。この作品の切先にある激しい一文字の様な刃紋は素晴らしい。

拵え：太刀拵え
鍔：太刀鍔に蔓草の図を彫る。
目貫：龍を高彫りする。
縁頭：鐺：蔓草の図を彫る。
鞘：黒色革？に家紋を入れる。

特別保存刀剣　　
葵美術鑑定書
全身押し形 鶴田文佳