AS22230-刀:(菊紋)一 山城守藤原国清

説明

刀:白鞘入り(第47回重要刀剣)

銘: (菊紋)一 山城守藤原国清

鞘書:田野辺先生
第47回重要刀剣指定品
越前国山城守藤原国清
差裏に七字銘ありて菊紋与一の字を添え一般に一を添えるは2代作との説あれど銘字其の物には一の無き者と相違を見出し難く尚研究の余地有之
小板目杢立て地沸付き地景入る黒みを帯びる肌合に中直刃を品良く焼き同工の真面目を示し且つ一際匂太で強く沸付き活気溢れる優品也
刃長二尺三寸五分余有之 令和壬寅季仲冬探山観并記(花押)

                   
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は菊紋山城守藤原国清としては 最上作 にランクされる作品です。
研磨済み
鎺:金着二重
刃長:2尺3寸5分5厘(71.364センチ)
反り:4分5厘(1.364センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.2センチ
先幅:2.14センチ
重ね:0.67センチ
刀剣重量 735 グラム
時代:江戸時代寛永の頃
体配:身幅、重ね尋常な反りが深く付き鋒がのびた体配の良い姿をした作品です。
地鉄:小板目肌と杢目肌良く詰み肌目に黒味があり美しい地鉄となる。
刃紋:沸出来太直刃に二重刃がかかり小足が入り明るく冴えた見事な作品と言えます。

特徴:山城国国清はその名称が数代に渡り継承されており、なかでも初代が最も技術が高く続いて二代が達者だったとされる。
通説では初代の本国は信州松本で3代目助宗の子であり、始め吉右衛門といい上洛して堀川国広に学び国清と改めのちに越後高田の松平忠昌に仕え、さらに主君の忠昌が越前福井に移封する際、伴って同地に移ったとされている。寛永4年2月に山城大掾を受領し、翌年寛永5年2月山城守に転じたという。2代は新平衛と称し初代の次男である。
本作は菊紋の下に一の字を添えている。一般に初代作には一の字を使用しているものはなく、二代以降の作に一の字をきっていること、 また菊紋一山城守国清(裏に)天和2年8月日と銘した短刀(重要刀剣指定)が遺存し、その銘字が本刀のそれと酷似していることなどから、あるいは二代作とも思われますが、国清の代別、就中初代と二代を区分けすることは現時点では難しくさらに今後の研究を待つより他はありません。 

葵美術より一言:この刀は中直刃、太直刃を焼いて上半小足、葉が入り匂深くつき、所々荒めの沸が混じりほつれ混じり、食い違い刃を交え細かに砂流がかかり金筋が入り匂口が沈みごころとなり素晴らしい出来口を示しております。 国清の最も得意とした直刃の作域では一際匂深で沸が強く刃中の働きも豊富であります。また鍛えは板目に杢目が混じり刃中の働きも豊富である。肌目が立ち地沸が微塵に厚くつき、地鉄が黒味をおびている等古色の感があり、北國物の良さをよくしめしている。国清の本領が遺憾無く発揮された会心の一口で、加えて地刃ともに健全であり頑強な体配も堂々としていかにも好ましい。(重要図譜より引用)

重要刀剣
葵美術評価鑑定書:全身押し形




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