AS22135 脇差:粟田口近江守忠綱(二代)(特別保存刀剣)

説明

ご注文番号:AS22135
脇差:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)

銘:粟田口近江守忠綱(二代)

新刀:最上作:業物:摂津             
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は粟田口近江守忠綱(二代)としては 上々作 にランクされる作品です。
研磨済み
鎺:金着一重
刃長:1尺8寸9分5厘(57.424センチ)
反り:4分2厘(1.273センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.18センチ
先幅:2.19センチ
重ね:0.75センチ
刀剣重量:645グラム
時代:江戸時代元禄の頃
体配:ほぼ刀くらいに長寸の脇差で身幅があり重ねやや厚く反り適度につき切先がのびた体配の良い作品です。
地鉄:小板目肌良く詰んで良く詰んで地沸がつき綺麗な地肌となる。
刃紋:刃区より直刃、すぐに立ち上がり互の目乱れに丁子刃を交え足長丁子を表し刃中砂流、金筋が働く。帽子は綺麗に先尖ごころに丸く返る。

拵:
鍔:丸形の鉄鍔に菊紋を彫る
縁頭:赤銅魚子地に風景の図柄を高彫し金で色絵をほどこす。銘:奈良利重
目貫:龍を容彫り、金色絵をほどこす

特徴:二代忠綱は初代近江守忠綱の子供で同名2代を継ぎ近江守を受領し一竿子と号した。その作風は直刃の他に濤乱刃や丁字刃もあって巧みであり装飾性の強い刀身彫りを得意としている。この刀に見る頭の揃った足の長い丁字は初代の最も抜きん出た所であり二代もその作風を継承するが初代とは異なり匂口が深く冴えて小錵が良く付くのが見所で、足長丁字に砂流、金筋が絡んだ独特の雰囲気を持つ。

葵美術より一言:粟田口近江守忠綱の二代銘で身幅が広く重ね厚く体配の良い見事な作品です。新刀弁疑では最上作に位置した二代の作品で、健全であり地鉄も良く足長丁字に砂流金筋が入り傑作刀と云える作品です。拵えもしっかりとしておりますが、柄の状態が悪いです。

時代背景:17世紀中頃以降の日本では農作物生産量が上昇し生活基盤が安定したことで町人が台頭しました。彼らは産業や経済を活発化させてゆき、文芸、学問、芸術分野に著しい発展をもたらしました。このような時代背景の中で刀剣の需要は急減したため、刀工は派手な出来の良い濤乱刃や丁字乱れ、刀身彫りといった美しさのある作品を制作する様に心がけ、苗字帯刀を許された町人に対して豪壮な脇差を販売する様になった。この時代に制作された脇差には出来の良い作品が多いのも当時の時代背景と考えます。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形 鶴田文佳



終了したオークション

入札がなかったため、オークションの期限が切れました

商品カテゴリー: ,

入札履歴

このオークションは終了しました。

入札がなかったため、オークションの期限が切れました
オークション開始
2022/06/28 (火) 12:02

※ = 自動入札