AS21579 刀:大和住月山源貞勝謹作(特別保存刀剣)

説明

ご注文番号:AS21579
刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)

銘:大和住月山源貞勝謹作  
大正十年十月吉日
                          
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は大和住月山源貞勝謹作としては 上々作 にランクされる作品です。
研磨済み
鎺:銀はばきに金簾をほどこす
刃長:68.4センチ
反り:1.7センチ
目釘穴:1個
元幅:2.8センチ
先幅:1.815センチ
重ね:0.65センチ
刀剣重量:570 グラム
時代:大正10年
体配:身幅、重ね頃合いで表に剣と棒樋を彫り、
裏には二重樋と棒樋を彫り3cm程の初刃を残す。
反りはやや深く古作の体配。
地鉄:小板目肌良く詰んで地沸が付き綺麗な地鉄となる。
刃紋:丁子乱れに小丁子乱れが盛んに働き足良く働き刃中、砂流、金筋がよく働く。帽子、乱れ込んで先掃掛となる。
        
特徴:月山貞勝の大正期の作品はどういうわけかやや小ぶりの作品が多く恐らく軍人指揮刀に多く使われたと考えられます、備前一文字を狙って制作したと考えられ、匂口の深い刃文も面白く、生刃が3cm近く残り健全な作品と言えます。月山貞勝は父貞一が老齢となった為その代作を行う 奈良の吉野に鍛錬所を設立しそれ以降は戦後も同様に制作する。刀身に彫られた彫り物は自身彫りでありさすが見事な彫り口であります。また月山貞勝独特の月山鎺は特徴があり素晴らしいです。

拵え:
鍔:竪丸形の赤銅鍔に花の図を透かし彫りし金で色絵をほどこす。
目貫:龍を高彫りする。
縁頭:龍を高彫りする。
鞘:黒色刻み鞘
小柄小刀:赤銅魚子地に龍を高彫りする。
笄:龍を高彫りする。

葵美術より一言:月山貞勝(月山英太郎)は大正期から昭和初期にかけての日本刀匠を代表する名匠。明治ニ年(1869)生まれ。初代月山貞一の息子。父の名声が高く明治末年から大正初期、四十代迄の自身銘の作は少ないが、父貞一の没後である大正十年代からは、多くの作品がその技量を遺憾なく発揮した素晴らしい物である。宮内省の皇室御用達の刀、伊勢神宮への奉納刀、多くの下賜刀を鍛え、その作刀態度は厳しく真摯なものであったという。清浄な場所で清浄な心で刀を鍛えるという信念から、昭和十年(1935)に鍛練場を吉野山に移した。実子のニ代月山貞一、愛媛の高橋貞次の二人の人間国宝をはじめ、多くの名工を育てた。作風は逆がかった丁字乱れ、綾杉肌鍛などを得意とし、相州伝、備前伝、大和伝、等全てこなす伎倆の高さは驚く程である。特に綾杉肌と言われる月山肌は鎌倉時代からの伝統を受け継ぎ、現代に至る迄継承されている。また彫物にも非凡な才能を発揮した。昭和十八年(1943)十二月二十四日、七十四歳で没。

特別保存刀剣
葵美術評価鑑定書:全身押し形 鶴田文佳



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