AS19508 刀:無銘(古青江) (第53回重要刀剣)

説明

ご注文番号:AS19508

刀:白鞘入り(第53回重要刀剣)

銘:無銘(古青江)
将軍徳川家光より伊井直滋が拝領した品

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は無銘(古青江)としては最上作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:
刃長:71.21 センチ
反り:2.51 センチ
目釘穴:3個
元幅3.05センチ
先幅:1.97センチ
重ね0.63センチ
刀身重量: 705グラム
時代:平安時代末期から鎌倉時代初期
体配:ほぼ生茎の状態の太刀で、身幅がやや広く重ねしっかりとして
反りが深く付き切先が延びごころの優美な姿をしている。
踏ん張りがあり腰反りが付く。
地鉄:板目肌の杢目肌混じり地錵が微塵に付き地景細かに良く入り地斑映りが立つ。
刃紋:直刃基調に小丁字、小互の目、小のたれが交り足、葉が入り、錵良く付く。
刃中に錵、金筋、砂流が頻りとかかり、焼頭に小さな湯走りが入る。
帽子:直ぐ調、小模様に乱れて尖りごころに返り、先、掃掛ける。

特徴:備中国青江派は平安時代の承安頃の安次を祖として始まり、
以降青江一派として南北朝後期まで多くの名工を輩出した。
同派の中で鎌倉時代中期以前のものを古青江と呼ぶ。
古青江の代表的な刀工には守次、為次、次忠、貞次、康次、
包次、恒次、俊次、助次等その多くが次の字を冠している。
その作風は鍛えに杢目が目立ち、やや肌立ち気味で、所謂縮緬状の肌合いとなり、
地斑の交じるものが多い。刃紋は直刃を基調として小丁字、小互の目、
小のたれが交り足が良く刃入り金筋、砂流が頻りとかかるなどの出来口で、
本作も古青江独特の特色を良く明示している。
更に刃中まで錵て焼頭に小さな湯走が入るなど古雅な趣きがあり、
大摺上げながら、腰反りが付いて反りが深く踏ん張りが見られる姿には
平安時代末期から鎌倉時代初期の時代性をとどめており凛然として見事である。

葵美術より一言:本作は正保2年12月6日将軍徳川家光より
伊井直滋が拝領したと伝えられている品です。
文字が滲んで詳細な内容とは云えませんが
重要刀剣図譜と共に徳川實紀の内容が付記されていました。

徳川實紀 第貳編
六日井伊掃部頭直孝が別業にならせたまふ。茶室にて毛利甲斐守秀元。
保科肥後守正之御相伴し。御茶はてゝ御座所にわたらせ給ひ。
酒吸いもの奉る。このとき掃部頭直孝へ銀二百枚。
小袖三十。靱負佐直滋へ小袖二十。左馬助直時。玄蕃頭直澄へ小袖六づゝ給ふ。
直孝より太刀。馬代金十枚。 羅紗十問。猩々緋十問。直滋より太刀。
馬代。綿百把。直時。直澄太刀馬代奉る。次に饗し奉り直孝伴食す。
直孝直滋御盃下さるゝとて。直孝へ左文字の御刀。直滋へ青江の御刀たまひ。
直孝より左文字の刀。直滋より吉岡一文字の刀を献ず。
次に猿楽あり。御かへさに直孝へ鷹二聯。直滋へ馬を給ふ。(日記)

古青江の傑作でどことなく古備前に酷似した作品です。
格調に高い腰反りが未だに残り反りが深く付き堂々たる見事な作品と云えます。
是非ご家庭の宝物として今後も大切に御愛蔵下さい。

第53回重要刀剣
葵美術鑑定書:全身押し形



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2022/06/08 (水) 17:22

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