AS21764-刀:無銘(延寿国村)

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(第65回重要刀剣)
銘: 無銘(延寿国村)

鞘書:肥後国延寿国村 大擦上無銘也穏秀(隠秀)ノ趣を示す中直刃ヲ焼申候而地刃ニ同派ノ特色ガ窺知サレ
就中細身デ小鋒ニ結ブ姿態ヨリ同工ト鑒スベキガ妥当ナル優品哉
刃長二尺二寸六分有   探山識 (花押)

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は無銘(延寿国村)としては最上作にランクされる作品です。
古刀:上作:肥後
研磨済み 最上研磨
はばき:金着二重
刃長:67.9センチ
反り:1.8センチ
目釘穴:3個
元幅:2.79センチ
先幅:1.75センチ
重ね:0.65センチ
刀身重量:605グラム
時代:鎌倉時代 文保の頃
体配:大擦上無銘で表裏に棒樋を彫り反りが深くつき
帽子やや長めとなる。
地鉄:小板目肌極めて良く練れ地沸がつき
精良な地鉄となり映りが入る。
刃紋:直刃刃紋、明るく冴えて所々二重刃が入り
小足が入り帽子丸く返る。

特徴:延寿太郎といい大和弘村の子で後に来国行となる。
肥後に移り延寿一派の祖となる。作品は少なく、直刃出来が多い。なお通説では来国行の娘婿だといわれているが、
大和千手院派の弘村の子とも言われ、また来国行の外孫とも
伝えられている。門人には国吉、国泰、国友、国資、国綱等がおり鎌倉末期から南北朝期にかけて同国菊池の地に繁栄した。
一派の作品には際立った個性がなく概ね山城の来派に酷似しているが、鍛えに柾目ごころがあり、白気映りが現れ、刃紋は匂口が幾分しずみごころで、刃中の働きが穏やかとなり、また帽子の先の丸みが大きく、返りが浅いなどといった相違が見られ、これが同派の魅力ともいえるだろう。本作の刃紋の様相には、延寿一派の中でもその始祖である延寿国村のものと思われる上品さがあり、匂口の明るい作柄が見て取れます。紛うことなき一級品です。

拵:半太刀拵え
鍔:太刀鍔。家紋と南蛮風の図柄を細かく彫り、金色絵を施す。
縁頭・鐺:赤銅地に、家紋と南蛮風の図柄を細かく彫り、金色絵を施す。
鞘:青貝散らし鞘に黒漆を塗る。
目貫:家紋を3個赤銅地に高彫し、金色絵をほどこす

葵美術より一言:この刀は小杢目肌がつまり地沸が微塵につき小板目もつまり淡く映りが現れる。刃紋は直刃で匂口きりっとした作品で刃中、二重刃が見て取れる素晴らしい作品で拵えも引けを取らず豪華で見事な作品です。延寿国村と極められ重要刀剣に合格しており、刀に貫禄があります。是非お持ちになることをお勧めいたします。

第65回重要刀剣
葵美術評価鑑定書
全身押し形 




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