AS21675 脇差：粟田口近江守忠綱(2代)

ご注文番号：AS21675
脇差：白鞘入り（保存刀剣）

銘：粟田口近江守忠綱(2代)

新刀：上々作：良業物：摂津
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は粟田口近江守忠綱としては上々作にランクされる作品です。
はばき：金着一重鎺
刃長:54.4センチ
反り:0.8 センチ
目釘穴:1個
元幅:2.88センチ
先幅:2.14 センチ
重ね:0.61センチ
刀身重量:510グラム
時代：江戸時代
体配：身幅が尋常で反り浅く切先がのびた作品です。
地鉄：小板目肌良く練れて、地沸がつき綺麗な大阪地鉄となる。
鎬地：細かな板目に柾目が混じりよく詰んで柾目の部分がかすかに見える。
刃紋：沸出来互の目乱れ、匂口深くつき綺麗に丸みを帯びた互の目乱れとなる。表の切先部分、刃中に小疵があります
帽子：丸く返る

特徴：粟田口近江守忠綱を有名にしたのはその刀剣に彫られた図柄でありました。またこの刀工は濤乱刃、足長丁子、小乱れなど多くの方法を取り入れ、技術が優れていたと言えます。江戸時代もそろそろ半ばになり刀の時代が去りつつある中、懸命に工夫しながら作刀を続けて、刀身に研磨をしたり、裁断銘をいれたり刀の刃紋に濤乱刃をこころみたり、お客である武士の興味を引く要素を少しでも増やそうとしていたと考えられます。　その出来の良さが私達現在楽しめる所以であろうと考えるのです。
　　
葵美術より一言：本作品は沸出来で匂口が深い互の目乱れ。出来が非常に良く、是非お勧めしたい作品です。

保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書：全身押し形　鶴田文佳

オークション開始価格:450,000円（消費税、送料共）